Archive for ‘Science News’

4月 1, 2012

わくわくしてもらえていたら良いのですが…


今朝の未明に更新した、「コーヒーの全成分が解明される!」という記事ですが、
エイプリルフールのネタでした! というわけで、全然解明できてるわけなんかありません。

有機化学で構造決定のデータ分析をやったことのある人ならわかると思いますが、
混合物のスペクトルを解析するのは本当に至難の業です。
ほとんど純物質と言うレベルできちんと分離してやらないと、スペクトルがぐちゃぐちゃで
分析なんてほとんど無理な状態です。

でも、コーヒーに約800種類のフラボノイド類などの有機物が含まれている、というのは本当です。
私もコーヒー好きの一人として、この全成分と濃度が解明されたら、とっても面白いと思うのですが…

科学の進歩に期待、ですね!

今まで、コーヒーには約800種類のフラボノイド類などの物質が含まれているとされていましたが、
ついにその成分のうち788種が解明できたそうです。

混合物の分析方法の進歩はすごいですね!

論文自体は、次のNature Chemistryに掲載されるそうです。

すごく楽しみですね!

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4月 1, 2012

コーヒーの全成分が解明される!


今まで、コーヒーには約800種類のフラボノイド類などの物質が含まれているとされていましたが、
ついにその成分のうち788種が解明できたそうです。

混合物の分析方法の進歩はすごいですね!

論文自体は、次のNature Chemistryに掲載されるそうです。

すごく楽しみですね!

12月 10, 2011

月食とか、藍染とか。


月食、始まりましたね。画像は、産経新聞よりお借りしました。
見る見るうちに小さくなっていくので、気づいたら体の隅々まで冷たくなってました。
おとといまで風邪で倒れかけていたっていうのに、こういうのはやめられないんですよね。本当に面白い!
特に、月食で面白いのは、暗くなっている部分が赤く光る、ということです。皆既月食の時は特にはっきりと、赤く光っているのが見れます。
これは、地球の大気によって赤い光だけが屈折されて月に当たるから、なのです。
こういうところもよく見ていると面白いですよね。

ところで、風邪をひいて倒れながらも、藍染をちょっと何度かやって研究してました。
おかげで、爪の隙間まで真っ青になりましたが、インジゴが、ロイコ体の黄色から酸化後の藍色へと変化するのが観察できる条件を整理できたので、生徒も、空気と触れたところだけが藍色に変化する様子をとても面白そうに見ながら、それぞれ布を染めていました。

まだまだ、月食もこれからなので、また外で凍えてきます!

10月 24, 2011

STSについて考えてみた。


最近になって、ようやく3月11日からの政府関係機関の動きが明らかになってきましたね。
その中で、大変気になっている記事を今朝見つけました。朝日新聞の「プロメテウスの罠」という連載記事です。
もしお手元にありましたらご覧ください。

3/11の震災当時、労働安全衛生総合研究所に所属しておられた木村真三さんの、
震災後の放射能汚染状況の調査に関する木村さんとNHKの動き、それに対する政府の動きが
木村さんの視点から非常によくまとめられている記事であるように見えます。

木村さんは、震災直後から調査に向けて動き出していたのに、それを止める厚労省。
仕事をやめてまで調査に飛び出していった木村さんと、特集番組を組んだNHK。
更に、NHKサイドでも過剰な安全への配慮から、調査の妨げになる内規。

これらの多くの障害と助けを差し伸べる周囲の人々。
様々な助けによって、「科学者の使命」を果たそうとする木村さんの姿に、大変心を打たれました。
それと同時に、命を張ってでも、科学者として人々に正しい情報を伝えようとする木村さんに対する
政府関係者の妨害に、とても腹が立ちました。
正しい情報を伝えず、ただひたすら安全神話を作ろうとしたことに対する、
「混乱を招きかねない」という政府の言い訳が、本当に空虚だったのだということが、
この記事に出てくる人々の、正しい情報を知ったときの「早く知りたかった」という言葉から痛感されます。

科学技術を陰で支える科学者・技術者と、その知識も十分でないままにコントロールしようとする権力者。
こういう構図は、政府でも企業でもよくある話だとは思いますが、往々にしてコントロールしようとする側が
間違いであったという風に言われることは歴史的にもよくあることです。

どうしてこういうことが繰り返されるのか、なぜ歴史から学べないのか。
今回の一連のことから、仕組みを変えようという動きになっていかないといけないと思います。

10月 16, 2011

やっとひと段落…


合唱祭→文化祭のコンボはかなりきついですね。
ようやくひと段落しました。

間にノーベル賞とか、大変なニュースがたくさんあったのに、更新できずとても残念でした。

ノーベル化学賞は、「準結晶(Quasicrystal)」のダニエル・シェヒトマン博士(イスラエル工科大特別教授)でしたね。
固体と言えば、結晶と非晶質(アモルファス)。これが常識でした。
しかし、そこに新しい相、準結晶を作り出したのがシェヒトマン博士です。

では、準結晶とはどういう状態なのでしょうか?
図は、化学者のつぶやきから頂いております。

結晶は規則正しい配列、非晶質(アモルファス)がランダムな配列の固体なのに対し、準結晶は中途半端な並び方ですね。
平行四辺形がいろんな角度で並んでいる感じです。
正確には、「「並進対称性と周期性を欠くパターンでありながら、空間を埋め尽くすことができる長距離秩序のある状態」と表現されます。要するに、部分部分で見ると同じ図形が並んでいるものの、全体的には向きが一定でないなど完全な規則性は見えないという状態です。

現在、この発見は新しい性質を持つ固体の合成に役立つのではないかと期待されています。

これまで、この研究は物理学分野における賞を受けてきたので、ロイターなどの予想には全く出てきませんでしたね。
私も、準結晶の存在は知っていましたが、固体物理学分野の発見だと思っていたので、ノーベル化学賞で出てきたときには「まさか!」という感じでした。
という感じで、これからも最新の情報にアンテナを張って、新しい知識を増やしていきたいと思っていますが、
もっともっと、わくわくする研究がいっぱい出てくるといいなぁ、と思っています。
それが、子どもたちの意欲にもつながると思いますし。

9月 27, 2011

10月5日と言えば…


ノーベル賞発表ですね!

ここのところ日本人が立て続けに受賞して盛り上がってきておりますが、今年はどうなるのでしょうか。

と言っても、私は化学が専門で、

ほかの分野における研究の価値がわかりませんので

化学についての話にとどめますが。

トムソン・ロイター紙の予想も発表されていますね。

ロイターによる化学分野の予想テーマは3つ。

・走査型電気化学顕微鏡(SECM)の開発と応用(Allen J. Bard (米国))
・デンドリマーの発明と開発(Jean M. J. Fréchet (米国/サウジアラビア)/Donald A. Tomalia (米国)/Fritz Vögtle (ドイツ))
・生体高分子の分子力学シミュレーションへの貢献(Martin Karplus (米国/フランス))

ノーベル化学賞って、実はすごく偏ってるんですよね。

まず、ノーベル賞っていうのは「人類のために貢献をした」ことに対して与えられる賞です。

簡単に言うと、人々の生活の向上に役立ちましたか?っていうのが中心の視点です。

そうすると、当然のことながら、こういう医薬品を作るのに役立つ反応を見つけました!とか

成果が明らかになりやすい分野が、特に受賞しやすくなります。

なので、有機合成などの分野が特に受賞しやすいんですが、
ロイターもそういうところはよくわかって予想を出していますね。

デンドリマーは有機合成、分子力学シミュレーションは医薬合成に関する研究です。

でも、やっぱり基礎研究が一番大事だと思うので、SECMの研究が受賞してくれると個人的にはうれしいです。

分析化学は、これからも進化を続けてくれないと困るのに

最近はどこの国でもどちらかと言えば下火です。

もっともっと、ここでノーベル賞を受賞して注目してもらいたい分野だし、

これからも優れた研究者を輩出し続けるべき分野です。

分析方法の進歩によって、新たな発見を積み重ねることもできますし。